ISOが提唱する品質管理システムへと移行

日本の製造工業などで品質管理が盛んになったのは今から約半世紀前です。当時アメリカで開発された画期的な管理手法がTQCです。その画期的な品質管理の手法が太平洋を越えて日本まで押し寄せてきました。それはその後の日本の製造業の品質管理を支える原点となってしまいました。企業はこぞってアメリカ発のトータルクオリティコントロールシステムを導入しデミング賞を狙いました。デミング賞に輝いたのは日本でわずか十数社に過ぎません。晴れて日本でデミング賞を受賞した企業はテレビなどで盛んに宣伝をしていました。記憶されておられる方は案外多いのではないでしょうか。その後西暦2000年を境にしてTQCはISO国際標準化機構が提唱する品質管理システムへと移行していきました。

どのくらいの計測誤差を持っているか

メーカーなどの製造業でもその生産工程の中で品物の重量を量る計測器を使う場合があります。どのようなメーカーでもそれらの計測器を使う場合にはJCSS校正のラベルの貼られているものを使わなければなりません。どのような校正をしなければならないのでしょうか。それは国家が保有している計測器の標準器に対して、メーカーで実際に使われている計測器が、どのくらいの計測誤差を持っているかということです。つまりいつでも国家の保有する標準器に遡ってチェックをすることが求められているのです。これをISOではトレーサビリティと称しています。その大元に遡って品質をチェックする手法がISOのトレーサビリティです。JCSS校正はISO国際標準化機構が提唱する品質管理システムから導入されました。

調剤薬局などで薬を調合する際に使われる計測器

もう一つ大切な重量の計測器の例を挙げましょう。調剤薬局などで薬を調合する際に使われる計測器です。薬を調合する際に使われる計測器は天秤式のものです。この計測器には様々な種類の分銅が使われます。この天秤式の測りですが、こちらも国家の保有する標準器に遡ってチェックされたものでなければなりません。この種の天秤式の計測器でも、国家が保有する標準器として様々な種類の分銅が用意されています。つまり調剤薬局の保有する天秤式の計測器は国家が保有する様々な種類の分銅を使用してそのチェックがなされるということになります。その厳密さは、お薬が人の命を預かるものですから、厳密すぎるということはありません。調剤薬局が使用している計測器にしてもJCSS検定のマークの添付されているものを使わなければなりません。

お取引用電気計器等の検定・検査、電気標準等の維持供給、また電気計測に関する開発研究を対象エリアとしております。 電気計器、証明用電気計器等の検定について、適正な料金、かつ正確な技術で実施し、社会に貢献しています。 公平な電気取引を実現するため、他社との違いより厳密で適正な検定・検査を公正中立な第三者機関として日々努めています。 分銅のJCSS校正はJEMICへおまかせください